くわしく
サイディングは、工場で作った板状の外壁材です。現場ではこの板を、くぎや専用の金具で壁に取り付けていきます。左官が現場で塗っていくモルタルの壁とちがい、乾かす時間がいらず、板の表面には工場でタイル調・木目調などの柄や色がつけてあります。
主な種類
| 種類 | 何でできている | 規格 |
|---|---|---|
| 窯業系(ようぎょうけい)サイディング | セメント質の原料と繊維質の原料などを混ぜて板の形にし、固めたもの | JIS A 5422 |
| 金属サイディング(複合金属サイディング) | 表面の金属板と、しん材(断熱材など)を組み合わせたもの | JIS A 6711 |
ほかに、木の板や樹脂の外壁材もあります。
通気層のしくみ
木造の家では、柱の外側に透湿防水シート(雨水は通さず、湿気は外へ逃がすシート)を張り、その上に細い木(通気胴縁)を縦に打って、サイディングとの間にすき間(通気層)を作ります。これを通気構法といいます。
- 壁の中から出てきた湿気や、サイディングのすき間から入った雨水を、この通気層から外へ逃がせます。
- 空気は、下(土台水切りの所)から入って、上(軒の裏や小屋裏の換気口)へ抜けます。国の木造の標準仕様書は、通気層の上と下を必ず開けておくように決めています。
現場では
国の木造の標準仕様書では、特に決めがなければ次のようにします(「特記」で別の決めがあればそちらが優先)。
- 通気胴縁:杉で、厚さ18mm以上・幅45mm以上。間隔は500mm以下。
- 板の厚さ:窯業系サイディングは、金具で留める場合15mm以上、くぎで留める場合14mm以上。
- 下のすき間:サイディングの下の端は、土台水切りから10〜15mmあけます。ここをふさぐと、通気層に空気が入りません。
- 目地:板と板の継ぎ目や、出隅・入隅、窓の上などにはシーリングを入れます。窯業系サイディングの目地は、幅10mm程度・深さ5mm以上が標準です。
家づくりでは
- 見るのは目地:サイディングの板そのものより先に、継ぎ目のシーリングが傷んでいくことがあります。ひびやすき間がないかを、外から目で見ておきましょう。
- 水切りの下をふさがない:外壁の下の、水切りとの間のすき間は、通気の入口です。物置や植木、ペンキなどでふさがないようにします。
- 雨どいの金物も目地をよける:雨どいを留める金物は、柱や間柱など下地のある所に、サイディングの目地をよけて取り付け、まわりにシーリングを詰めます。
書いた人山田の建築ラボ(設計事務所の建築士が、図面・現場の資料や法令で確かめて書いています)
確かめた資料
- 公共建築木造工事標準仕様書 令和7年版 10.8.1(ウ) 通気胴縁・10.8.2 外壁通気構法下地・20章3節 サイディング工事(国土交通省)
- 日本窯業外装材協会 窯業系サイディングとは(JIS A 5422・原料)
更新2026-11-07

