くわしく
庇は、窓や出入口の上に張り出した小さな屋根です。雨や直射日光から開口部を守ります。
太陽がいちばん高くなる正午の高さ(南中高度)は、90° − 緯度 ± 23.4°(夏至は+、冬至は−)。北緯35°付近では次のとおりです。
| 日 | 南中高度(北緯35°) | 庇があると |
|---|---|---|
| 夏至 | 約78°(高い) | 庇でさえぎられ、部屋に入らない |
| 冬至 | 約32°(低い) | 庇の下をくぐって、部屋の奥まで入る |
東と西の窓は?
朝夕の太陽は低く、真横から差し込みます。水平の庇の下をくぐってしまうので、東・西の窓は縦のルーバー(垂直ルーバー)のほうが効きます。北の窓には直射日光がほとんど入らず、一日中安定した明るさ(天空光)が入ります。
家づくりでは
- 軒や庇がない家(軒ゼロ)は、すっきり見えますが、夏の日差しも雨も、窓や外壁に直接当たります。軒の出が小さい家は、壁や窓まわりからの雨もりが起きやすいという調査もあります。
- あとから付けられる:窓の上に取り付ける後付けの庇(アルミ製など)があります。外壁の材料や下地によっては付けられないこともあるので、リフォーム店などに相談します。
- 日よけは窓の外で:カーテンやブラインドは、日差しが窓ガラスを通って部屋に入ったあとで止めるので、熱は部屋の中に入っています。庇・すだれ・オーニング(布の日よけ)など窓の外でさえぎるほうが、部屋は暑くなりにくくなります。資源エネルギー庁も、ブラインドは窓の外に付けると内側の3倍近く効く、庇やオーニングは南の窓で特に効く、と案内しています。
- 冬の日差しは入れたい:庇は長すぎると冬の低い日差しまで止めます。上の図のように、夏は止めて冬は入る長さを考えます。
書いた人山田の建築ラボ(設計事務所の建築士が、図面・現場の資料や法令で確かめて書いています)
確かめた資料
- 南中高度の式 90°−緯度±23.4°(このチャンネルの太陽の計算で検算)
- 国立天文台 暦計算室(太陽の高さ・方位)
- 資源エネルギー庁 省エネポータル「省エネ住宅」(住まいの遮熱)
- 住宅保証支援機構「事例から学ぶ住宅トラブルとその実態」(軒の出寸法と雨漏り)
- アルフィン 製品案内(アルミひさし)
更新2026-11-07

