くわしく
空気には水蒸気(水が気体になったもの)が含まれていますが、含める量には限りがあり、温度が低いほど少なくなります。水蒸気を含んだ空気が冷たい所に触れて冷えると、含みきれなくなった分が水のつぶになって現れます。これが結露です。
国土交通省のサイトにある講習テキストの数字では、空気1m³が含める水蒸気の最大量は、次のとおりです。
| 空気の温度 | 含める最大の水蒸気量(1m³あたり) |
|---|---|
| 20℃ | 17.3g |
| 8.7℃ | 8.65g |
| 6℃ | 7.3g |
たとえば、20℃で相対湿度50%の空気には、17.3×0.5=8.65g(1m³あたり)の水蒸気が含まれています。この空気を冷やすと、水蒸気の量は変わらないまま、8.7℃のあたりで相対湿度が100%(これ以上含めない状態)になります。さらに6℃まで冷えると、含めるのは7.3gなので、差の約1.35g(1m³あたり)が水になって出てきます。
2種類の結露
| 種類 | 起きる所 | 特徴 |
|---|---|---|
| 表面結露 | 窓ガラスや、暖房していない部屋の壁など、ほかより冷たい面 | 目に見える。カビの原因になる |
| 内部結露 | 壁の中や床下など、建物の内部 | 見つけにくく、気づいた時には被害が深刻なことがある。断熱材の性能を下げ、木材をくさらせる原因にもなる |
家づくり・くらしでは
- 水蒸気を減らす:換気を十分にして、水蒸気を部屋にこもらせないようにします。排気管のない暖房器具は、結露の原因になると言われています。
- 冷たい面をなくす:断熱性の高いガラスにする、壁に断熱を施すなど、表面の温度を上げることで表面結露を防げます。
- 壁の中は防ぐしくみで:内部結露は、壁の中に水蒸気を入れないことと、入った水蒸気をためないことが大切です。新築やリフォームの設計の時点で相談しましょう。
- 表面結露がくり返されると、壁にカビが生え、ダニが増えることがあります。
書いた人山田の建築ラボ(設計事務所の建築士が、図面・現場の資料や法令で確かめて書いています)
確かめた資料
- 「令和2年度 国土交通省補助事業 住宅省エネルギー技術講習テキスト 設計・施工編【北海道(1~3地域)版】」木を活かす建築推進協議会(国土交通省サイト掲載・結露対策の基本:飽和水蒸気量・表面結露・内部結露)
- 日本サステナブル建築協会「早分かりガイド 住宅の省エネルギー基準」(表面結露とカビ・断熱性能と表面温度)
更新2026-11-08

