くわしく
鉄筋コンクリートの鉄筋は、まわりをコンクリートで包んで守っています。その包んでいる厚みがかぶり厚さです。測る起点はいちばん外側の鉄筋。柱なら帯筋、梁ならあばら筋です。
何のため?
- 耐久性:コンクリートは表面から少しずつ中性化します。中性化が鉄筋まで届くと、鉄筋がさびやすくなります
- 耐火性:火事の熱で鉄筋が弱くなるのを防ぎます
- 付着:鉄筋とコンクリートが一体になって力を伝えます
決まった値
| 部位 | 最小(施行令79条) | 設計の目安(+10mm) |
|---|---|---|
| 耐力壁以外の壁・床 | 2cm(20mm) | 30mm |
| 耐力壁・柱・梁 | 3cm(30mm) | 40mm |
| 直接土に接する壁・柱・床・梁・布基礎の立上り | 4cm(40mm) | 50mm |
| 基礎(布基礎の立上りを除く) | 6cm(60mm) | 70mm |
設計かぶり厚さ=最小かぶり厚さ+10mm。施工のずれを見込んで、鉄筋を加工する寸法はこちらで決めます(公共建築工事標準仕様書 5.3.5)。
※学会の仕様書 JASS 5 は2022年に改定され、「屋内・屋外」の区分が「非腐食環境・腐食環境」に変わりました。屋外に面する柱・梁などは最小40mm になります。どの基準の話かを確かめて読みましょう。
現場では
型枠と鉄筋の間にスペーサーをはさんで、かぶり厚さを確保します。コンクリートを打つ前の配筋検査で、スケールを当てて確かめます。
試験では
○×で確かめる問題は自作
柱のかぶり厚さは、主筋の表面からコンクリートの表面までの最短距離とした。
柱は帯筋(せん断補強筋)の表面から測ります。主筋は帯筋より内側にあるので、主筋から測るとかぶりが足りなくなります。
動画で見る
書いた人山田の建築ラボ(設計事務所の建築士が、図面・現場・試験の資料で確かめて書いています)
確かめた資料
- 建築基準法施行令 第79条(鉄筋のかぶり厚さ)
- 公共建築工事標準仕様書(建築工事編)令和7年版 5.3.5(加工に用いるかぶり厚さ=最小+10mm)
- 日本建築学会 JASS 5(2022年改定。非腐食環境・腐食環境の区分)
更新2026-11-05

