くわしく
建築家の清家清が設計し、1952年に完成した木造の平屋の住宅です。建物は今は残っていませんが、2017年に東京国立近代美術館の展覧会「日本の家」で、原寸大の模型がつくられました。

覚える4つの特徴
- 浮いて見える外観:南西へ下る坂の土地。前からあった基礎を使い、西側の寝室を張り出し(キャンチレバー)で支えています
- 南の大開口:南面の中央に、幅9mをこえる大きな開口。雨戸・ガラス戸・明かり障子が入ります
- ひとつながりの内部:天井も床も平らにそろえ、縁側・居間と食事室・客間(和室)が続いています。居間の天井は、そのまま外の軒裏までつながります
- ヒノキの丸柱:居間・食事室に立つ、印象的な独立柱

試験では
令和4年の学科Ⅰ(No.13)では、この家が「開放的な平面に移動できる畳などを置き、場面に合わせて空間をととのえる舗設(ほせつ)の考えを形にした住宅」として、正しい記述で出ました。
まちがえやすいのは清家清の自邸です。自邸は1954年の「私の家」で、斎藤助教授の家とは別の家です。
○×で確かめる問題は自作
斎藤助教授の家(清家清、1952年)は、木造平屋の住宅で、南面の大開口を開け放つと、縁側・居間・客間がひとつながりの空間になる。
正しい。木造平屋・大開口・ひとつながりの3つがそろっています。「清家清の自邸」とすりかえた文が出たら×です。問題は自作です。
図は資料をもとにした自作の模型と模式図です。
動画で見る
書いた人山田の建築ラボ(設計事務所の建築士が、図面・現場・試験の資料で確かめて書いています)
確かめた資料
- 能作文徳・小畑俊介・山﨑鯛介「清家清設計『斎藤助教授の家』の原寸大模型の制作過程」日本建築学会技術報告集 25巻61号(2019)
- 令和4年 一級建築士試験 学科Ⅰ No.13 と正答(公益財団法人 建築技術教育普及センター)
更新2026-11-08

