くわしく
せっこうボードは、せっこうの板の両面を紙でくるんだボードです。せっこうは中に水分(結晶水)をふくんでいて、火にあぶられるとその水が出て温度が上がりにくいので、燃えにくいのが特長です。壁や天井の下地に張り、その上にクロスや塗装で仕上げます。
張り方の決まり
| 項目 | 公共建築工事標準仕様書 令和7年版 |
|---|---|
| 壁の張り方 | 縦張り。原則として、水平方向に継ぎ目を設けない |
| 留め付け間隔(壁) | 周辺部 200mm 程度・中間部 300mm 程度(小ねじ等) |
| 留め付け間隔(天井) | 周辺部 150mm 程度・中間部 200mm 程度 |
| 接着剤を使うとき | 気温が5℃以下になりそうなら施工しない(暖めて養生するときを除く) |
コンクリートの壁に直接張る(直張り)
下地の骨組みを使わず、せっこう系の接着材をだんご状に盛ってボードを押しつける方法です(現場では「GL工法」とも呼ばれます)。
| 場所 | 接着材の間隔 |
|---|---|
| ボードの周辺部 | 150〜200mm |
| 床から1.2m 以下 | 200〜250mm |
| 床から1.2m を超える所 | 250〜300mm |
接着材の盛り上げ高さは仕上げ厚さの2倍以上。仕上げは、接着材が乾いてから(通気性のある仕上げで7日以上、ない仕上げで20日以上おく)。
継ぎ目の処理
ボードの縁が斜めに薄くなった「テーパエッジ」どうしの継ぎ目は、ジョイントコンパウンド(パテ)とテープで平らにしてから仕上げます。下塗り+テープ → 中塗り(幅150mm 程度)→ 上塗り(幅200〜250mm 程度)の順です。
家づくりでは
壁に棚や手すりを付けるときは、せっこうボードだけにねじを打っても重さを支えられません。下地(柱や間柱・軽量鉄骨)がある位置をねらうか、ボード用のアンカーを使います。下地の位置は、ボードのねじの列(だいたい縦にそろっている)が手がかりになります。
書いた人山田の建築ラボ(設計事務所の建築士が、図面・現場の資料や法令で確かめて書いています)
確かめた資料
- 公共建築工事標準仕様書(建築工事編)令和7年版 19章 内装工事 19.7.3・表19.7.2(ボードの留付け間隔)・表19.7.4(直張り用接着材の間隔)・表19.7.5(目地工法)(PDF p.290〜291)
- JIS A 6901(せっこうボード製品)
更新2026-11-05

