くわしく
電柱から引きこんだ電気は、まず電気メーターで使った量をはかり、次に分電盤に入ります。分電盤は、その電気を「リビング」「キッチン」「洗面所」のように回路(電気の通り道)ごとに分けて、家じゅうのコンセントや照明へ配る箱です。
分電盤の中には、役目のちがう3種類のブレーカーが並んでいます。ブレーカーは、電気に異常があった時に自動で電気を切るスイッチです。
中に並んでいるもの
| 名前 | 役目 | 落ちると |
|---|---|---|
| アンペアブレーカー(契約ブレーカー) | 電力会社と契約した大きさ(アンペア)より多く、同時に電気を使うと切れる | 家じゅうが停電 |
| 漏電ブレーカー(漏電遮断器) | 電線や家電から電気がもれた(漏電)のを感じて切れる。感電や火事を防ぐ | 基本は家じゅうが停電 |
| 安全ブレーカー(配線用遮断器) | その回路で使いすぎた時や、ショートした時に切れる | その回路の部屋だけ停電 |
IH クッキングヒーターやエコキュート(電気の給湯機)など 200V の機器には、専用の安全ブレーカーが付きます。
アンペアブレーカーが無い家もあります。スマートメーター(通信できる電気メーター)で契約のアンペアを決めている場合などは、分電盤にアンペアブレーカーがありません。
くわしい「落ちる理由」と「落ちた時に見る所」は ブレーカー のページへ。
だれの持ち物?
電気メーターとアンペアブレーカーは、電力会社(送配電の会社)の設備です。漏電ブレーカーは、家の側で取り付ける設備です。分電盤が古くなった・回路を増やしたい、という相談は電気工事店にします。
家づくり・リフォームでは
- 回路を分けておく:キッチンの電子レンジ・炊飯器・電気ポットのように、同時に使う家電が1つの回路に集まると、安全ブレーカーが落ちやすくなります。よく使う場所は回路を分けておきます。
- 置き場所:停電の時に、暗くても大人がすぐ手の届く所が便利です。収納の奥や物を積みがちな所は避けます。
- 名前を書く:どの安全ブレーカーがどの部屋か、ラベルを貼っておくと、落ちた時にすぐわかります。
分電盤の交換、回路やコンセントを増やす工事は電気工事です。電気工事士法 第3条第2項で、電気工事士の資格がない人は、家の電気工事の作業をしてはいけないと決められています(ごく軽い作業として省令で決められたものは除く)。電気工事店に頼みましょう。
書いた人山田の建築ラボ(設計事務所の建築士が、図面・現場の資料や法令で確かめて書いています)
確かめた資料
- 電気工事士法 第3条第2項(e-Gov 法令検索)
- 東北電気保安協会「電気安全のしおり」(分電盤とは・アンペアブレーカーの取り付けがない場合)
- 東京電力パワーグリッド「ブレーカーが落ちる3つの原因と復旧と対策」(3種類のブレーカー・200V機器の専用ブレーカー)
更新2026-11-07

